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講演会のお礼と報告

12月3日に講演会を開催しました。場所は講談社の、寺山修司さんが「あしたのジョー」力石徹の葬儀を執り行ったホールです。会場には、雨の中、200人を超える聴衆が集まってくれました。
講演会は反省点は多々あるものの、まずまずの成功でした。第1楽章から第4楽章を意識した構成で、受動性の大切さ、聞くことについて、身体性について述べる第1楽章から始まり第4楽章には第1楽章の主旋律を響かせながら身体性と言語の話から自分の戦いの仕方へと大きく盛り上がりを見せて終わるという形をとりました。

その模様はこちらでみることができます。スライドの原稿もダウンロードできます。

Ustream Arkive:http://www.ustream.tv/channel/nishikyouji
資料:http://kskktk.sakura.ne.jp/nishikyouji1203/handout.pdf
講演ハッシュタグ:http://twitter.com/?_twitter_noscript=1#!/search?q=%23nishi1203

ネット配信では3万人以上が視聴してくれており、様々な反応は大いに勉強になりました。とくに配信中に様々な人がそれぞれにコメントを述べていく形には、大いに考えるところがありました。

「主観を保留して人の話を聞くこと」について述べている最中に、人の話をまったく聞けていない反応が多かったり、父親の言葉への私の反応を語っているときに父親の言葉に反応してそれを私の発言としてとらえ「感じ悪い、この人」とかいうコメントもありました。政治家の失言(?)をコンテクスト(前後関係)なしに取り上げて騒ぎたてるマスメディアと似たものを感じました。「聞く力」が欠如している現代という私の主張をそのままに裏づけてくれる反応だと言えるでしょう。静かにゆっくりと五感すべてを使って「聞きとろうとする」ことはこのような時代だからこそ必要なのだと思います。

しかし、そういう視聴者が徐々に去っていき、新たな視聴者が加わり、反応が様々に増えていくとそれはそれで一時的なコミュニティーが形成されていきます。ここに新たな民主主義の可能性も垣間見えると思いました。

それぞれの考えが定着し、そこに固定されてしまえば衆愚にすぎなくなりますが、流れの中に置かれていくと、新たな意思形成への緩やかな動きも生じえるのではないか、と思ったわけです。この動きが急激な流れになればネット上で炎上したり、集団ヒステリーのような結果を生みかねませんが、次々と古いコメントが消え新たなコメントが生まれていく中で、全体として複数の方向性が生まれそのままに全体像が形成されていく。そうした緩やかなうねりのような中から生まれる集団としての意思形成は、対社会的に力になりうるのではないか、と夢想しました。このことについてはいずれ考えをまとめて改めてブログに書きたいと思っています。

途中、津田大介さんにも演壇に登っていただき、少しお話をしてもらいました。こぼれおちたもの、見過ごされがちなものたちの総和が真の豊かさを形成しており、それを受動することが重要だという私のテーマと、彼のメディアとしての行動の仕方が一致していると感じたからです。見事にマスメディアから零れおちた情報とその価値について具体例を語っていただきました。受動性を大切にし、相手から発信を引き出していく彼のスタイルは新しい社会メディアとして重要な位置を占めていくと思います。

津田さんは20年近く前の生徒なのですが、講演会にもその当時生徒だった人たちが大勢来ておられました。
懐かしい、と言われるよりも、現在進行形として受け取ってほしいという思いまでも伝わったようで、そのような感想をアンケートに書いてくれた人も多く、人に何かが伝えられたという喜びを感じました。

ソロリ、ソロリ、と、予備校講師という枠におさまらない行動を始めたいと思っています。その気持ちでスタートを切った直後に震災が起きたのは、偶然とは言え、時代が自分に突きつけてきた課題として受け取っています。そして今回の講演会を皮切りに少しずつ予備校の外でも行動していくつもりです。

講演会に来場してくれた方、視聴してくれた方に感謝いたします。また、講演会を可能にしてくれた学生ボランティアスタッフ、共催していただいた「現代ビジネス」、様々にアシストしていただいた津田さん、ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします。
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プロフィール

西きょうじ

Author:西きょうじ
予備校講師歴も30年以上になりました。いろいろなことがありましたが、様々な方向へと越境しつつ自分を更新していきたいと思っています。

参考書「英文読解入門基本はここだ」「ポレポレ英文読解プロセス50」「情報構造で読む英語長文」「リーディング&ボキャブラリー」「英文速読のナビゲーター」「英文の核」「英文法の核問題演習編」
一般書「踊らされるな、自ら踊れ」「越境へ」(共著)「仕事のエッセンス」「そもそも」「星の王子様さまを英語で読もう」

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